わざと?

大昔、今は亡き電撃ホビーマガジン誌で『エヴァンゲリオン ANIMA』という小説が連載されていました。
 
小説も面白いのですが、扉絵が素晴らしいのです。
原画がうたたねひろゆき先生、着色が蘭宮涼先生。どちらも今では第一線で活躍していないかもしれませんが(九曜が知らないだけ?)、とにかくきれいでした。ため息が出るほど。
 
2010年に一度は一冊の本にまとめられたのですが、大判の本にも拘わらずその絵を1ページに複数収録して、せっかくの絵を活かせていませんでした。
 
で、この11月に7年の歳月を経て、再び書籍になりました。
でも、今度は四六版。
おかげで肝心の絵も小さくなってしまいました。
 
あくまでも小説として出版したかったのかもしれません。
それを思えば、まぁ、そこは許容しましょう。
 
でも、なぜに絵がモノクロになっているわけ? 台無しじゃん。
わざとなの?
 
どうしてこう、読者のニーズをあえて外しにくるのか。
取捨選択を迫られているわけではないでしょうに。
絵も小説も素晴らしくて、10年越しで待っていた読者もいるのだから、両方活かせるつくりにすれば大売れすると思うのですけどね。