『幻獣調査員』(綾里けいし)、読了。
幻獣調査員 (ファミ通文庫)posted with amazlet at 16.07.12
普段あまりファンタジィものは読まないのですが、最近お気に入りの綾里けいし先生の作品であり、ファミ通文庫様から頂いたこともあって、さっそく読んでみました。
幻獣調査員の少女が、世界を旅しながら幻獣がらみの事件に遭遇したり解決したりするお話です。
出てくる幻獣は、ワイバーンやライカンスロープといった有名なものから、エッヘ・ウーシュカという九曜でも初めて聞くものまで。
そういったものを題材にしつつ連作短編となっているのですが、どちらかと言えば切ない感じのストーリィが多いですね。
そうかと思えばバジリスク編のようなたった10ページだけで笑わせてくるような話もあります。
むしろ綾里先生はこっちのほうが得意なんじゃなかと九曜は思っています。
さて、少女にはお供がふたりいます。
闇の王様と蝙蝠型のホムンクルスです。
特に闇の王様と少女の話が挿話として展開されるのですが、最後まで読むと驚くような展開が待っています。
綾里先生は人外×少女が書きたかったらしいので、作品としてはこちらがメインなのかも?
カクヨム様にほぼ全編公開されていますので、気になる方は読んでみてください。
作品としては書籍版のほうが完成形のようですが。