読了

熾天使空域 −銀翼少女達の戦争−』(榊一郎)、読了。

 
『ブラッド・アーク』が頓挫したC・NOVELSファンタジアでの榊先生の新作です。
基本的に等身低めのイラストは好きではないのですが、店頭でパラパラめくってみた感じ、けっこういけそうだったので購入。
 
いわゆる萌ミリ
世間では艦これが流行ってます(いました?)が、こっちは戦闘機です。世界大戦当時の。
 
人間ではない謎の存在によって、戦闘機の要素を体に出力する『エッセンス・モデル』(要するに戦闘機の擬人化)に変えられてしまった少女たちが、『位相戦闘領域(ゾーン)』と呼ばれる空間で空戦をするお話。
 
さて、艦これではどうなのか知りませんが、少女が生身で機銃を受けたらどうなるか? 見るも無残なことになるのは想像に難くないわけで。
実際、過去に撃墜された少女は死体も残らなかったとのこと。
そのあたり、添えられたイラストとは裏腹に非常にシビアな展開となっています。
 
いちおー即死しなければ戦闘終了時に謎の存在がすべて元通りに再生してくれるのですが、ある意味それは人を理解しない存在による残酷な行為と言えます。
特にこの巻のラスト。
まぁ、主人公サイドの話ではないから、読後そこまで後を引くことはないかな。
 
そのあたりの設定や展開以外は、基本的に軽いし、面白いです。
普通に戦闘機少女ものとして読めるのではないかと思いますね。