『学園とセカイと楽園』(七月隆文)、読了。
世界各国から生徒が集められた八広学園。
そこに日本政府の要望で転入した主人公――秋島康介。
彼は転入初日、ファンタジーな空間で妖精のような少女にこう告げられる。
「あなたは――<最強の魔法使い(パーフェクト・ウィザード)>」
程なく明かされた八広学園の真実の姿。
そこは<楽園(ガクエン)>と呼ばれる歴史創造空間で、各国の少年少女たちが未来の世界の情勢を巡って、戦いを、戦争を繰り広げる場所だった……。
乱読はやめようと言ったそばから妙なものに手を出してみる企画、第三弾。
作品のジャンルとしては、VRMMORPGものに近いかな。
件の歴史創造空間では、魔法があって剣技があって、能力を数値化したパラメータがあって、死ねば拠点に強制送還される、といった具合です。
ただ、どうにも設定がきれいにまとまっていない感じがしました。
国ごとにクラスが分けられていて、日中は授業。放課後になったらファンタジィな空間に行き、そこで狩りをしてレベルアップ。生徒同士が小競り合いや謀略を繰り返し、戦争へと発展する……。
放課後になりました。さぁ、バトルです。みたいな流れに、ちょっと設定のむりを感じますね。
そして、主人公。<最強の魔法使い(パーフェクト・ウィザード)>の『本当の自分(ベクトル)』(異名みたいなもの)を持っているわけですが。
曰く、
「ベクトルは、個人の本質を世界がその完全さをもって言い表した言葉なの。よくある、称号や二つ名とは、厳密さの次元が違う。そこに<最強>と書かれていたら、間違いなく最強ということなの」
『小説家になろう』のランキングの上位を占める、いわゆる異世界召喚チート最強ものかと思った。
かなり近いものがあるとは思いますが。
ここまで最強設定にしてどーするんだろーなー、と。
結局、最強能力の開花が終盤で、それまでに擬似的な成長と、人間関係による挫折があったからよかったものの、今後はどうするつもりなのだろう?
実際、最後は無双状態だったし。<最強>の類語を含むベクトルをもったキャラを登場させて、対抗させるくらいしかないような?
面白いと手放しで褒められるほどではありませんが、面白くなかったわけではないし。
2巻でもう一回様子見かな。
それにしても、
作者のあとがきの後に再度作品に戻って、『再会』という章を挿入し、
それでようやく“『学園とセカイと楽園』つづく”としたのは、何の効果を狙ってのことだったのだろう?
本日のweb拍手レス〜♪(13日14時までの分)
−12日−
19時〜
ガッコの図書室に難民探偵があった。借りてしまったのは九曜さんの影響に違いない
なかなか素敵な学校ですね(笑 ていうか、九曜の影響なのか!? 因みに九曜は、職場のロッカーに放り込んだままになっていたりします、『難民探偵』。
22時〜
ラノベ以外だと、やっぱりミステリですね。ミステリをわりと厳選して読んでいる感じ。笠井潔先生の矢吹駆シリーズとか。今は古典名作のひとつ、『僧正殺人事件』(ヴァン・ダイン)が読みたいですね。残念ながら、東野圭吾先生では『名探偵の掟』くらいかな?
−13日−
0時〜
HODはアニメ化もされたので6巻まとめ買いしてみました。おっぱい万歳。
なかなか剛毅ですね。女性キャラの体の描き方については置いておくとして、アニメのほうはどうなんでしょ? 見てなくてこんなことを言うのもなんですが、どんな作品でもやっぱり原作のほうが面白いと思うんですよね。
1時〜
てしてしは受けてみると結構痛い。
けっこう高速ぱんちを繰り出してきますからね(笑 隣の飼い猫にやられたことがあります。