一部の人間にとってマスクというのはコロナ禍の象徴で、憎悪の対象なのでしょうね。
それがどこに行っても目に入り、感染対策として、或いは、マナーとして着用することを強いられるのは、普通の人間が思っている以上に苦痛を感じているのかもしれない。
だから、マスクは最も効果的で、最もお金のかからない感染対策にも拘わらず、真っ先に外そうとする。
だけど、残念ながら、発信力のある医療従事者を言い負かしたり、ましてや個人が「はい、コロナ禍終わり」と宣言したところで、マスクはまだまだ外せないでしょう。
社会的な合意形成がなされないかぎりむりです。
さらに不幸なことは、その社会的合意がいつ形成されるかまったく見えないことだと思う。
難しいでしょうね。
マスクを外せば無防備になるのだから、どんなに感染者が減ったところで、政府も「はい、今日からマスクなしで生活しましょう」とは怖くて言えない。
だから、まずはマスクをつけたまま以前の生活に戻るというのが現実的な落としどころなのかな、と。
