肌感覚

数日前に遠野九重さんが最近のネット小説の傾向を図にしてホワイトボードに描いておられました。
 
これ、ホワイトボードという名のアプリケーションか何かだと思ったら、本当のホワイトボードに描いておられて、ちょっと驚いてしまいました。
それはさておき。
 
結局、これといったデータのない話で、単なる肌感覚としてすぐに下げてしまわれました。
リプライ欄にどんなコメントがついたのか、実際に紛糾したのかはわかりませんが、もったいないなと思いました。
 
今、こういう肌感覚での話がしにくくなっている気がしますね。
 
というのも、今のネット上には「何かそういうデータでもあるんですか?」「それってあなたの感想ですよね?」などの言葉で相手の主張を封じてしまう流行(或いは、文化)があり、それに加えて昨今の新型コロナの流行でエビデンスのある情報発信が求められるからではないかと思います。
 
データ云々、感想云々については、門外漢が自分の主張に合わせてテキトーなことを言うのを封殺するにはいいのですが(本家本元もそいうつもりで使ったのだと思うし)、何でもかんでもこれで意見を潰してしまうと議論が進まなくなるんですよね。
実際、大学の講義でのディスカッションでこれを連発して「はい、論破」をやるものだから、ぜんぜん議論にならないなんて話も出ているようで。
 
確かにデータやエビデンスは大事だと思うけど、現場に立っている人間の肌感覚も大事だと思いますね。