今日も忘備録

「このハンバーガーとコーラは世界一売れている。だから世界一美味しい」という言葉がある。
この理屈は今のラノベ作家には重要だ。
 
結局のところ、売れたら勝ちである。
売れないと意味はないし、そこに価値はない。
 
例えば、1000人の人間がその作品を買って大絶賛しても、それは1000部の売り上げでしかない。
故に、その作品に次はない。
 
反対に、1万人が買って、口をそろえて「ひどい作品だった」と酷評しても、それは1万部売ったという結果を残しているので続刊はある。
 
売れた=勝利=価値のある作品、の図式の前に読者ひとりひとりの感想は飲み込まれる。
「成功した作品」というふわっとした、それでいて絶対的な評価が残るのである。
 
だから、作家は面白い作品ではなく、売れる作品を書かなくてはならない。
 
なのだが、残念ながら面白さを犠牲することで売り上げを伸ばす、という方法が見当たらない。
読者ひとりひとりの「面白かった」という感想をかき集める以外に売れ行きを伸ばす方法がないのが現状である。
 

本日のweb拍手レス~♪(14日12時までの分)

-13日の土曜日-
16時~
>>熊さん
 その通りです。北極で氷を売ろうとしたのが九曜です。ただ、北極で氷を売って、買った人が皆「意味のないものを買ってしまった」と後悔したとしても、たくさん売れば成功です。その人には商才があり、次の機会が得られます。マーケティングは大事ですね。
 
-14日-
5時~

50%&50%を久しぶりに読み返し、周くんと月子さんの掛け合いを楽しませていただきました。連載当時義務教育真っただ中だった私が、就活生としてついに月子さんの年齢を超えたことに人生の辛さを感じています。笑九曜さんの描かれる男女の距離感がすごく好きです。これからも応援しております。

 ありがとうございます。古い作品なのに、思い出してまた読みにきてもらえて、とても嬉しいです。九曜は九曜で、書く場所を商業に移しつつ、なかなか厳しい現実にぶちあたっていますね。日々勉強。これからも作品を提供できるようがんばります。