ふくらませてみた

今、カクヨムのシャーベット!では、現状の最終章であるラスボス(佐伯母)編を順次投稿していっています。
 
で、せっかくなので、当時さらっと流したウルトラローライズデニムビキニパンツのネタを少しだけ膨らませてみました。
以下の通りです。
 
できれば週明けにでも、販促的に何かショートストーリィをアップしたいところ。
 

こんな感じ

 その週の金曜日、
「ね、これどうかな?」
 夜、部屋から出てきた佐伯さんは新しく買ったらしいウルトラローライズデニムなんとかという、一度では覚えられないようなボトムを穿き、嬉々として披露してくれた。
「ナントカじゃなくて、ウルトラローライズデニムビキニパンツ」
「すこぶるどうでもいいです。何で君はそんな挑戦的なデザインのアイテムが好きなんですか」
 しかも、それを強調するためか、トップスもクロップド丈だ。これが似合ってしまうのが佐伯さんの恐ろしいところだが、しかし、まだ春の気配も見えてこない三月頭の恰好ではない。
「よくそんなものを買う気になりましたね」
「んー? ぶっちゃけ、ノリ? お京が絶対似合うからって。わたしもこれなら弓月くんもイチコロだと思ったー」
「……」
 桜井さんか。またよけいなことを……。
「ぇろい?」
「見てるだけでこっちまで寒いです。着替えてきなさい」
 そう言いつつも、僕は彼女を見ていなかった。直視するのは目に毒だ。テレビ番組をBGMに本を読む。
「うーん、ノリとネタで買ってみたけど、思った以上にぇろカッコイイかも? もういっそ上はビキニの水着でもいいかもしれない」
 しかし、そんな僕の態度にもかまわず、佐伯さんは続ける。僕は不覚にも横目で彼女を見てしまうのだった。
 佐伯さんは、試行錯誤するように、煽情的なポーズをいろいろと試していた。
「……いつまでやっているんですか。早く着替えないと、僕が部屋にこもりますよ」
 僕は内心の動揺を隠しながら、最後通牒のように告げる。
「もぅ。……ふーんだ。暖かくなったら、絶対にまた穿くんだから」
「……」
 やっぱり穿くつもりなのか。
 不満げに頬をふくらませながら部屋に戻っていく佐伯さん。しかし、その足が止まり、こちらに振り返る。
「でも、わたしは甘いので、弓月くんに『また穿いてほしい』とか『どんなふうになってるのか、いろいろ確かめたい』とか、『むしろそれを穿いた君とスキンシップがしたい』なんて頼まれたら、思わず期待に応えて穿いてしまうのです」
「頼みません!」
 僕がきっぱり言い切ると、佐伯さんはいたずらが見つかった子どものように部屋に逃げ込んだ。
「まったく……」
 本当に主導権(イニシアティブ)があると強気だな。温かくなるころにはブームが去る……いや、佐伯さんが流行に左右されるとは思えないので、彼女の興味自体がなくなっていることを祈ろう。

 

本日のweb拍手レス〜♪(23日21:30までの分)

−23日−
1時〜

非公式のもうひとり!? ……推理ものは得意ではないですが、もう1回読み直します。涼月ちゃんはまだ負けフラグまではないと思うんですけどねー。まだ。図書室の委員長様とか、手強いのいるみたいですが笑

 こっそりと言っても、見直さないと見つけられないような人物ではないです。ぶっちゃけ、『図書室の怖い番人』こと相坂純哉がそうなんですけどね。とは言え、更新が滞っている作品からなので、公にしないでいようと思います。図書委員長が槙坂先輩ポジなら……強敵ですね(笑
5時〜

ルーは更新しないんですか・・・?(小声)

 絶対にします! ただ、本気でそっちに力を割く余裕がないんですよね。そろそろ2巻の原稿に取り掛からないといけませんし。
12時〜

くよーワールド相関図を書いてください、お願いします(いきなり)

 確かに一度ちゃんとまとめてみるのも面白いかもしれませんね。宝龍さんなんか、下手したら孫まで決まってるし(何