読了

覇剣の皇姫アルティーナXI』(むらさきゆきや)、読了。
 

覇剣の皇姫アルティーナXI (ファミ通文庫)
むらさき ゆきや
KADOKAWA (2016-09-30)
売り上げランキング: 5,326

 
ラトレイユの軍師としてハイブリタニアとの戦争を勝利に導いたレジス。
しかし、ラトレイユの配下となることを拒んだため、一転して命を狙われることに……。
 
というのがお話。
逃亡の身となりつつも、ラトレイユの戴冠阻止に向けて影でいろいろと動き回ります。
 
アルティーナが皇帝になる道が見えてきたとか、ついにバスティアンと合流したとか、イェシカさんかわいいとか、いろいろ見どころがあるのですが、九曜としてはこの台詞が印象に残りました。
 

「本ですよ。これが世界を変える。(中略)あとは本を読んで各自が学べばいい」

 
今のベルガリアの貴族制度を変えるため、自由主義を民に根づかせるための手段として、『本』があると述べたレジスの言葉です。
 
一瞬、小説家が生んだ創作物内の戯言に聞こえるかもしれません。
でも、九曜も自作の中で書きました。百科事典がフランス革命を起こした、と。まともな教育を受けられなかった黒人は、図書館とそこにある本で教養を身につけた、と。
 
本が担った歴史的役割を知っていれば、これは決して荒唐無稽な発言ではないわけですね。
むらさきゆきや先生も、そのあたりをよく知っておられるのだと思います。
 
さて、いよいよ目が離せなくなったアルティーナ。
これからいったいどうなるのか、次の巻を楽しみに待ちたいと思います。
 

本日のweb拍手レス〜♪(11日9:30までの分)

−10日−
22時〜

更新ありがとうございます!!次も楽しみにしています。

 こちらこそ読んでくださり、ありがとうございます。今度はあまり待たせないよう、できるだけ早く書き上げたいです。