『小説家の作り方』(野崎まど)、読了。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫)posted with amazlet at 16.08.20
主人公は鳴かず飛ばずの小説家。
彼は常々『この世で一番面白い小説』を書きたいと思っていた。
そんな彼の前に、彼の小説のファンだという女性が現れる。
彼女は言う。「『この世で一番面白い小説』を思いついたので、小説の書き方を教えてください」と――。
というのがあらすじ。
浮世離れした謎の美女に小説とは何か、小説とはどう書くかを教えるほのぼのとした毎日。
が、終盤、それが一転。
お笑い担当みたいなスーパーハッカーが登場し、彼女の正体を明かしたところから一気にSF感が増します。
ちょっと変わった日常系から、途端に緊張感あふれる展開になるのが惹き込まれますね。
とは言え、今回読んだ一連の6作品、或いは、5作品の中では一段階落ちるかな?
先に読んだ3作で、おそらくくるであろうどんでん返しに身構えていたせいもあるかもしれませんが。