『アラビアの夜の種族1』(古川日出男)、読了。
去年の9月に読み終えていた作品。
1213年、カイロにはナポレオン軍が迫っていた。
それに対抗するため、カイロでは極上の献上品――読むものを破滅に導くという『災いの書』の準備が進められる。
そうして、夜毎カイロの片隅で物語は語られ、書き綴られていく――。
なかなか魅惑的なストーリィ。
ただ、読み終わった後、面白かったのかそうでなかったのか自分でも判じがたく、感想は保留していました。
2巻もどうしようかと。
そしたら先日、サイトのリンクの整理をしていた際、ベニー松山先生が大絶賛していたことを知り、1巻で何かを判断するのは早いのかもしれないと思い直しました。
今は2巻も続けて読んでみようと思っています。
手に入れば、ですけど。
因みに、ベニー松山先生は、同じ著者の作品『砂の王』が掲載誌の廃刊で頓挫してしまったことを、心から嘆いておられました。
九曜もそうです。
『砂の王』続き、読みたかった……。
さて、『アラビアの夜の種族』の中で、面白い記述がありました。
それは奴隷についてです。
この世界では(もしかしたら現実のエジプトでも?)、奴隷は財産であるというんですね。
才能のあるものや若くて逞しいものは、奴隷として高く買われるのは当然の話ですが、所有者はそれを財産としてきちんと教育し、育てるのです。
奴隷は大事な仕事で主人の右腕として働くことができたり、奴隷で構成された私兵たちの指南や指揮を任されたりし、ゆくゆくは独立や結婚までもが認められているのだと言います。
この作品の主人公も筆頭奴隷とも言うべき立場の青年で、主人のためカイロのため、夜の闇にまぎれて秘密裏に動いているわけです。
目からうろこ。
奴隷を主人公を飾り立てるためのアクセサリーくらいにしか思っていない最近のラノベにはない発想ですね。
本日のweb拍手レス〜♪(23日21時までの分)
−22日−
21時〜
一夜が書斎に出入りするを義母が
消しコム貸してくれたお礼
もしかして遠矢に家
これはイーコール一夜が
突然いっぱいすみません(´・ω・`) なんとなく今日カクヨム掲載分のsimple life 半分くらい読み直してみたんですけど、ちょいちょいひょっとしたら誤字なのかなぁって思ってコピペしました。余計なことでしたらすみません_(._.)_
ご指摘ありがとうございます。ぜんぜんよけいなことじゃないですよ。こういうのは自分ではなかなか見つけられないもので、言われるまでほったらかしになることが多いのです。さっそく後で直しておくことにします。ただ、ひとつだけ。『イーコール』については九曜の趣味なので、そこは目を瞑ってやってください。