このところお仕事が忙しい上、プライベートではWindowsの再インストールでバタバタしていたので、今日から四月だということをすっかり失念していました。
そんなわけで急遽エイプリルフールSSを殴り書きしました。
四月一日。
「せっかくだから藤間くんを驚かせたいのよね」
と言ったのは槙坂涼である。
相談相手は古河美沙希。
彼女はなんともテキトーな調子で答える。
「『できたみたいなの』とかでいいじゃん」
「それも考えたんだけど――」
「考えたのかよっ」
美沙希のツッコミも彼女にとっては単なる合いの手でしかないようで、槙坂は気にせず続けた。
「基本的にそういう疑惑をはさむ余地がないのよね。そのあたりちゃんとしてるから」
「……は?」
瞬間、美沙希が固まった。
それを見て、今度は槙坂まで動きを止める。
「……」
「……」
「……お前らって、もうそういう関係なの?」
「……え、ええ、まぁ……」
歯切れ悪く答える槙坂。
どうやら美沙希は気づいていなかったらしい。美沙希とは何でも話せるくらいの仲にはなったが、さすがにこういうことは会話の流れがそこに向かない限り切り出せるものではない。なので、確かに話はしていないが、美沙希のことだから気づいているものだとばかり思っていた。
美沙希が槙坂の顔を見たまま、じりじりと下がっていく。
わたしは熊か、と槙坂は思った。
「し、信じられんねぇ! お前ら本当に高校生かよ!?」
「えっと、美沙希……?」
「ア、アタシに近寄るなーっ」
そうして彼女は踵を返すと、脱兎のごとく走り去っていってしまった。
「あの子、そういう話が好きなわりには、意外と潔癖症なのよね……」
槙坂はものすごい勢いで遠ざかっていく彼女の背中を見ながら、ため息をひとつ。
それからおもむろに携帯電話を取り出した。メールを打つ。
『今のは冗談だから』
すぐに返信が返ってきた。
『うそつけっ』
半泣きの彼顔が目に浮かんでくるような文章だった。
仕方なく今度は、その手で別の知り合いのアドレスを呼び出した。加々宮きらりだ。電話をかける。
「ああ、加々宮さん? 実はすごい話があるんだけど、聞かない?」
『何です、すごい話って』
「この前、藤間くんの部屋にいったときの話よ」
『……』
「……」
沈黙数十秒。
『……ま、まぁ、話したいなら聞いてあげてもいいですけど?』
「そう、よかったわ。じゃあ、後でね」
そうして槙坂は満面の笑みで電話を切ったのだった。
テキトーでごめんなさい。
本日のweb拍手レス〜♪(1日20:30までの分)
−1日−
0時〜
くにょーさんの人ではないですが、うきょーさんのあの淹れ方はダメですー。お茶が冷めてしまいますし、なにより飛び散る!
淹れ方で冷める、というのはよくわかりませんが、確かにあれ飛び散りますよね。時々、ドボボボ、って、すごい音してるもの(笑
5時〜
振ったらカラカラ音がする …朝から笑ってしまいました!笑
こんなところでヒットするとは(笑 ま、本当にカラカラ音がしたら、そのハードディスクはかなり危ないですよね。
9時〜
>>花粉症の一読者さん
たぶん単純に九曜がそのセキュリティをクリアする方法を理解していないだけだと思いますね。今日になって『このドライブはロックされていません』とメッセージが出ることに気づきました。じゃあ、いったいどうしてデータを見れないんだと。ああ、やっぱり一定の枠内に字をたくさん書く人は細いペンを使うものなんですね。九曜の場合、字を大量に書くことはありませんが、標準的な0.7mmだとどうにも字が太くなってしまうんです。
12時〜
槙坂先輩の好きなファッションやイメージはなんですか?
好きなイメージというのが漠然としていて答えられませんが、好きなファッション、というか、好みのスタイルはパンツルックっぽいですね、基本的に似合えばいいと思っているけど、冒険はあまりしななそう。
エチュードの音大についての知識は、やはり本とかからですか?よければ、教えて下さい!
まず九曜が現在進行形で大学勤めなので、雰囲気は肌で感じていますね。その上で、音大特有の環境については学校案内や有名音大のホームページを見ています。そして、最後に妄想で味付け(笑