読了

エイルン・ラストコード −架空世界より戦場へ− 2』(東龍乃助)、読了。

 
今月3冊目の読了。
1巻で大絶賛させてもらったシリーズの最新巻です。
 
今回は、7ヶ月前のデストブルム暴走事故以来崩壊状態にある機兵部を、エイルン・バザットこと氷室夏樹が立て直すお話。
 
その方法として飴と鞭――軍隊的なノリの鞭と、学園ドラマ的な展開の飴が用いられます。
面白いのが、アニメの世界から飛び出してきたらしいエイルンが軍に所属していたことで、この手法に説得力を持たせていることでしょう。これがただの万能設定なだけの主人公によるものだったら、単なるご都合主義展開として「んなアホな」で一笑に付していたと思いますね。
 
物語の構成は、前半が機兵部立て直しの話、後半がマリスとの戦闘。どちらも胸のすく展開となってます。
というか、今回は前巻にあった凄惨な展開がまったくないですね。
不評だったのか、それとも最初から導入部でだけ強烈なインパクトを与えて終わらせるつもりだったのか。
 
何にせよ、とても読みやすいし、読み応えのある作品となっています。
1巻を読んだ後、読み続けようか躊躇っている方は、ぜひ2巻も手に取ってみてください。