「特撮ヒーローものを漫画にしたっておもしろいわけないじゃん――そう思っていた時期がありました」
といった気持ちです、正直。
何が言いたいかというと……『仮面ライダーSpirits』最高! なのです。
仮面ライダー好きの兄が言うには、普通の人間なら忘れてそうな細かい設定までしっかり拾って描かれているそうです。
九曜も宮内洋さんが好きで「V3は"イ"の音で終わるから叫びにくいので、むりやり"ア"の音で伸ばしていた」と語っていたのを知っています。漫画の中ではそれすらもしっかり反映させて「V3ァ!」と書かれていて、爆笑すると同時に感心したものです。
まぁ、そんな細かいネタを知らなくても十分に楽しめるのですけどね。
兎に角、画力が素晴らしいのです。特にキック系の技のポーズ。
この画力で描かれると怪しげな技の数々も異様な説得力があります。……V3マッハキックなんて鳥人間が全力で飛んで逃げてるのに、追いついて蹴飛ばすんだもんなぁ。
月刊誌を買って月イチで追いかけるよりは、コミックスでまとめて読んだほうが面白い作品でしょうね、これは。
九曜はマガジンZに掲載されていたときの16巻分しか持っていないのですが、そろそろ『新〜』も買おうかと思っています。