読了

『小さな魔女と空飛ぶ狐』(南井大介)、読了。
 

 

夜間戦闘の才能に恵まれ、敵国から『狐』と恐れられる戦闘機乗り、クラウゼ・シュナウファー。
戦地にいた彼は、ある日、兵器開発のアドバイザーを命じられる。
研究所に赴いた彼を待っていたのは、美貌、知性、血統、すべてをそろえた少女、アンナリーサ・フォン・ラムシュタインだった。

 
天才少女と青年のラブコメディ、といったところ。
 
序盤、赴任直後のクラウゼは、少女の無邪気さと天才の知性に振り回され、時には天才らしい傲慢さを叱り。
そんな毎日を送りながら互いの信頼関係を築いていきます。
 
しかし、やはり戦争。中盤からは非常にシリアス。
己の才能を世に知らしめるために協力していた天才科学者・アンナリーサも、テロに巻き込まれ、その悲惨さを目の当たりにしてからは、科学者の戦争責任について考えるようになります。
吐き、
逃げ、
文字通りもがき苦しみながら。
 
アンナリーサが何もできなくなっても、戦争は続き、テロをきっかけにむしろ激化していく。
クラゼは再び最前線に戻され、
そして、アンナリーサは科学者として己の道に解答を見つけ出す……。
 
ストーリィにはここに、敵国の狂える科学者ルイ・シャルル・ド・アジャンクールと、クラウゼを兄の仇とつけ狙う女兵士エマ・フォンクがからんできます。
それぞれが持つ物語もまた魅力的です。
 
全体に戦争という背景がつきまとい、実際にその辺りの描写もかなり凄惨ですが、それでもラブコメディとして読めるのではないでしょうか。
非常に読み応えのある作品で、オススメです。
 
 

本日のweb拍手レス〜♪(29日11時までの分)

−28日−
13時〜

秋は家出しました。どうせ後二日くらいで帰ってくると思いますが、台風にナンパされてもう二三日帰ってこないかも(汗

 プチ家出したら繁華街で悪い人に誘われた、みたいなストーリィですね。確かに、昨日一昨日に比べたら、寒さもちょっとマシになったかな? とは言え、結局、気がついたら冬になってたって感じになりそうですよね。
16時〜

いつも楽しみにしてます。

 ありがとうございます。少しばかり更新が滞っていますが、もう少しだけお待ちください。
22時〜

夢で九曜さんが擬人化してました。嗚呼、おそろしやおそろしや  もう人間になんかなっちゃだめですよ

 九曜をいったい何だと思ってるんだ(笑 正真正銘、血統書なしのもの書き猫だぞ。ふはは、恐れ慄け。にゃかにゃん。

中国のペットボトルで売られているお茶はほとんど砂糖入りですが、余りに甘すぎてきついですよ?

 そうらしいですね>砂糖入り 日本には甘いお茶がないからなぁ。一度くらいは飲んでみたいような?
 
−29日−
2時〜

地球は怒ってなんていないよ。だって地球はすべての生命に対して須らく平等なんだから。ただ、過去人類が行ってきた事の当然の結果として今があるだけさね。

 そうなると当然の報いを受けるのは人間だけでいいのでは? 今の環境は、罪もない他の生物にも厳しそうですけどね。まぁ、それでもまっさきに死滅するのは人類でしょうけど。