1922年、60歳の森鴎外は自分が毒殺されかかっていることに気づく。
――死にたくない
このままではただ死を待つだけだ。そう思い真夜中に家を抜け出すが、道玄坂で追いつかれ、崖から突き落とされてしまう。
――せめてあと一作
その瞬間、森鴎外の体は光と消えていた。
そして、辿り着いたのは――なんと2002年!
そこで女子高生・うららと出会い、近代の文学史を知るうちにあることに気づく。自分の死を皮切りに、短期間で多くの文学者が若くして死んでいるのだ。
これはいったいどういうことなのか。
これも自分を毒殺した犯人の仕業なのか――。
最近、読書がラノベに偏りすぎていたので、前から兄に薦められていた推理小説を読んでみました。
面白いところに注目した小説です。
昭和に入ってから、芥川龍之介をはじめ、宮沢賢治、太宰治など、実に16人もの文学者が、20代、30代、40代の若さで亡くなっています。
最初の芥川龍之介が昭和2年、最後の太宰治が昭和23年。その間、20年。
中にはミステリマニアなら誰でも知っている、小栗虫太郎や夢野久作も入っています。
こうした文学者の死の連続という異常事態を題材にしたミステリです。
とは言え、本格的に歴史を検証したものではなく、どちらかというとトンデモ本の部類。
なので作中、以下のような森鴎外が見られます。
・ユニクロを着る森鴎外(御年60才)
・ケータイメールを打つ、しかも絵文字まで使う森鴎外(御年60才)
・スポーツジムに通う森鴎外(御年60才)
・インターネットを使い、ホームページまで開設する森鴎外(御年60才)
・アルマーニを着て、レイバンをかける森鴎外(御年60才)
・渋谷の特設ステージでラップコンテストに飛び入り参加し、ブレイクダンスまで披露する森鴎外(御年60才)
それでも最後に示される犯人にはおおいにうなずけます。
実在した人物なのですが、「確かにこの人なら17人の人間を殺すだろう」と納得してしまうだけの説得力がありました。
非常に面白い作品です。
本日のweb拍手レス〜♪(25日14時までの分)
−24日−
19時〜
>>夜桜さん
なにせ原作者からして話をどこに着地させるのかさっぱり予想のつかない人ですからね。……すみません。エピソード2はまだ読んでいないのです。パラパラとページをめくった感じでは紗音がメインの話のようですよ。
21時〜
>>シンさん
なるほど。勇者ひとり旅ですか。九曜も一度やったことがあります。カンダタMk-2で詰まりましたが(笑 あ、おしえていただいたページ、文章が面白くて楽しめました。
22時〜
『ミサキの一発逆転』 今回は読み間違えなかったぞ!やっと最適化完了です!
や、それでも時間かかりすぎでしょう(笑
23時〜
九曜さんに憧れて自分でも小説サイトを作り早2年。100万ヒット越えのサイトになりましたが、九曜さんみたいに皆に好かれて面白いと言える作品は中々できません。九曜さんは小説のキャラクター作りがうまいですけど、何か注意している事とかありますか?参考程度に教えてもらえたらと思います。
えっと、どちらかというと2年で100万越えした方に、九曜がいろいろおそわりたいくらいなのですが(汗 きっと近いうちにこんなサイトなど追い越してしまうことでしょう。
キャラクタ作りですか? 果たして上手いかどうかが疑問なのですが……。とりあえず突拍子もないキャラはつくらないようにしているかな? 特殊な語尾とか、実年齢と精神年齢が離れ過ぎているとか。そういういかにも「萌え」狙いのあざとい作り方は避けて、「本当にいそう」と思えるキャラにしようと思っています。月子さんや菜々ちゃん会長みたいなのも例外としていますが、逆にそれは突き抜ける方向で(笑 まぁ、その程度ですね。
−25日−
5時〜
実はスルーされる度に影で落ち込んでたりして《何 そもそも大胆なことをしていて弓月くんがその気になったらどうするつもりなんだろう? からかい半分なのか本気なのか……むむ。日替わり月子さん。アホな子周はいつもと違って暴力的で無い月子さんを見て別にいまのままでも良いかとか―後略―
弓月くんがその気になったら……なんかやるかやられるかみたいな空気になりそう(笑 で、引くに引けなくなったところで、インターホンが鳴って邪魔が入るんです。
確かに周は、日替わり月子さんを見て「これもいいかも」と思うけど、結局はいつもの月子さんのほうがいいと思うわけです(笑 ま、王道ですね。九曜の反応、意外でしたか? 素直に面白いアイデアだと思っただけなんですけどね(笑 いつか考えがまとまったら本当にやろうかと。